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2005年07月01日

Half the Man

「YesかNoか半分か?」

今日小さな子供がその友達と話しているなかで、何度も口にしているのを耳にしました。
子供の頃こんなことを言っていた人は多いのではないでしょうか。
私自身も特に意味も考えず言っていた記憶があります。

子供としては(小さな頃の私としても)単に言葉が面白いからそう言っているだけで
特に「半分」に深い意味は無いのでしょうが、
よくよく考えてみるとYes、Noときてそこに「半分」が並列されるのはおかしな気がします。
しかしこれもまぁ単に言葉の問題で、
実際には「YesとNoの半分位の気持ち」というニュアンスですね。
YesでもNoでもない事は日本では日常に溢れています。

しかし欧米ではYesとNoがはっきりしており、
私達日本人の感覚は理解出来ないもののようです。
YesかNoか半分か?というような問いは通じないのでしょうね。
しかし当然の事ながら欧米人の全てが「半分」という感覚がないわけでもありません。
私の好きなBilly Joelの曲に「Shades of Grey」という曲があります。
「若い頃は白と黒がはっきりしていたが、今ではグレーばかりだ。
年を取り月日を重ねたからこそグレーが見えるようになった。」
WhiteとBlackはYesとNo(その明確さ)。
そしてGreyはその中間、半分を示しています。
長い年月を経て見えるようになったグレーへの理解。
しかし歌詞をよくよく見ると、この曲がグレーを完全に肯定しているとも思えません。

「半分」「グレー」という感覚が無かったら、きっと私も感情の表現に困ってしまうと思います。
でも白黒はっきりさせた方が良いことだって沢山あり、
それを曖昧にしているから起こるトラブルも多々思い当たります。
欧米の人達にはグレーという感覚を理解してもらいたいなぁと思う一方、
私達は白黒はっきりすべきところでもっとはっきり伝えられるようになりたいなと思うのです。

投稿者 Nightfly : 2005年07月01日 01:16 | Mind

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